僕の働く大阪では、生活保護受給者が多いと言われています。
なので、一定数生活保護の方からの申し込みを頂きます。
生活保護受給者では施設の料金を払えないので、入所施設に入れないのですよね?
そんなことはありませんよ
生活保護受給者でも施設の利用はできます。
しかし制限がかかる部分もあるので、解説していきたいと思います。
全ての施設を利用できるわけではない
生活保護受給者は全ての施設を利用できる訳ではありません。
例えば、特別養護老人ホームの入所に関してですが、入所できる施設とできない施設があります。
特別養護老人ホームは近年、ユニット型個室しか新設できない決まりになっているので、新規の施設は全て個室になっています。
個室料金は多床室(大部屋)と比べ利用料金が高くなる為、利用は困難になります。
では個室の施設は利用できないんですね?
それは違います。個室でも利用できる施設はあります。
特別養護老人ホームのユニット型個室でも、生活保護受給者が利用できる所もあります。
ユニット型個室が利用できるのは施設側が届け出を出す必要がある
ユニット型個室の特別養護老人ホームでも、生活保護受給者の受け入れを市に届け出している所は入所可能です。
但し、全ての施設が届け出を出している訳ではありません。
届け出をしている施設は社会福祉法人が多いです。
全ての施設が届け出をださない理由
生活保護で受給できる生活費でユニット型個室の利用料金は賄えません。
では、賄えない分は誰が負担するのかというと施設側が負担するのです。
なので、生活保護受給者が増えると、施設側の負担が増えていくのです。
その為、生活保護受給者を受け入れるという施設でも多くの方を受け入れるのではなく、だいたい全体の5パーセント以下(100床の施設で5人程度)と設定している所が多い印象です。
生活保護受給者が入りやすい施設
ずばり、介護老人保健施設や有料老人ホームです。
介護老人保健施設は生活保護受給者の受給されている金額で収まるような金額設定になっています。
また、生活保護や生活困窮者を受け入れることで、施設の税金を減らせる制度がある為、生活保護受給者や生活困窮者は一定数受け入れたいと考える施設も多いでしょう。
有料老人ホームは高いというイメージもありますが、意外と生活保護受給者を受け入れる施設は多いです。
生活保護受給者でも入れるような料金に設定されていますので安心してください。
▼条件に合った介護施設を探す時はこちらの記事を▼
生活保護受給者の受けられるサービスは他の方との差があるのか
生活保護受給をされている世帯では、生活保護を受給しているという負い目を感じている方も多く、悲観的に感じる方がいます。
現場で働いている介護士は誰が生活保護受給者かなんて考えていないと思います。
生活保護だからおやつなしとかオムツ交換は後回しみたいなことにはなりませんので安心してほしいと思います。
生活保護受給者でも施設利用ができる
生活保護でも施設利用ができるということはわかってもらえたのではないでしょうか
生活保護受給者だということで、施設側の費用負担が増える施設に関しては、ハードルは上がるものの、だいたいの施設は利用できると考えて間違いありません。
なので生活保護受給受給だからといって、施設利用を諦めることはありません。
まとめ
生活保護受給者でも利用できる介護施設はあるが、イメージ的に利用できないと思っている方が多いです。
かいごDB(介護DB)のような紹介会社を有効に使うことで、条件にあったサービスを提供している所が見つかりやすくなります。
介護は突然きます。
皆そうやって相談にくるんで間違いない。
だから知って欲しいことをまとめて書いちゃいました。
悩みはだいたいみんな一緒。
少しでも参考になれば嬉しいな。