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独り暮らしでも介護サービスを受けながら生活できるのかを判断する3つの基準

独り暮らしの方の在宅生活って最近増えてきています。

独り暮らしの高齢者が独りで生活していけるのかその判断はすごく難しいものです。

介護老人保健施設を利用されている方は、「在宅復帰」を視野に入れないといけないこともあり、定期的に判断しないといけない部分となります。

今回の記事では、介護老人保健施設での定期的な判定会議の判定基準としても使えると思います。

施設利用か自宅復帰かの2択を迫られるケース

治療を終え、退院間近に迫った頃に、自宅に帰らず、施設利用するケースは少なくありません。

本人は自宅に帰りたいと訴えていますが、家族や病院側が一人では難しいのではないか?と判断し、施設利用を勧めてきます。

どちらの判断が正しいかは、この時はわかりません。

では、自宅に帰りたい本人の気持ちを優先するとして、自宅に帰れる見込みがあるかどうかを考えていきたいと思います。

自宅で生活をする際の3つの判断基準

いくら本人が帰りたいと言っても、現実的に難しいことが多いです。

その中で、これができたら自宅で生活が可能だと判断できる基準を紹介したいと思います。

3つの判断基準
  1. 他人の援助を受け入れることができるか
  2. ある程度の経済的な余裕はあるか
  3. 排泄は一人で行えるか

この3つをクリアできるのなら独り暮らしでも生活は可能と考えられます。

3大介護

ここで疑問を感じる方も多いと思います。

「食事」「入浴」「排泄」いわゆる3大介護と言われるものの1つにしか焦点をあてていないですよね?

「食事」と「入浴」はどうするの?って感じですが、

1つずつ解説していきます。

他人の援助は受け入れられるか

一番重要なのはこれです。

独り暮らしでは、いろいろと不便なことはあるはずです。

しかし、独りでやってきた自負があり、自分ルールの中に他者を入れたくないと考える方がいます。

入院前は、独りで元気にしていたが、脳梗塞で倒れて3日間誰からも気づかれなかった。

最近姿を見ないから不信に思って覗いたら亡くなっていた。

みたいなニュース聞いたことありませんか?

介護士としては、やっぱり心配してしまうんですよね。

自宅においての介護サービスは様々あります。

自宅において受けられるサービス一覧

デイサービス  訪問介護  訪問入浴  訪問リハビリ

定期巡回  ショートステイ  小規模多機能  配食サービス  

などがあります。

これらのサービスを組み合わせることで、在宅生活を支える計画を立てられますが、そもそも在宅サービスを受け入れることを拒否されると始まりません。

また、介護サービスを利用する上で、ケアマネジャーを担当につけることが必要になります。

本人や家族で介護計画を作成すれば、ケアマネジャーは必須ではありません

ケアマネジャーは概ね1か月に1回訪問にきて、モニタリングを行います。

モニタリングとは、簡単に言うと「様子どうですか?」とサービスや体調の現状確認です。

これを拒否されては何も始められないというのは理解いただけるかと思います。

経済的余裕はあるか

在宅で介護サービスを受け入れるということは、そのサービスに対して利用料が発生します。

在宅サービスは施設に比べると安価にはなりますが、必要サービスの量により、ある程度の負担はでます。

相談者

なぜ、あいまいな表現なんですか?

ゆづる

これに関しては本当にサービス量や介護保険の負担割合によって全然違うんです。同じサービスでも料金が3倍変わる人もいます。

必要となる費用負担は、今までの生活(入院前の生活費)にプラスでかかるものです。

当たり前ですけどねw

独りで生活している人って、残りの人生を豊かに過ごすように、ある程度お金を自由に使っている人と、めちゃくちゃ貯めこんでいて出費を渋る人の2通りに分かれます。(偏見は自覚しています)

どちらにしても、今までの生活に費用負担が出るというのは、すんなり受け入れてもらえない可能性があります。

お金に余裕があれば、ある程度の負担は受け入れてもらえると思うので、独り暮らしの継続も可能かもしれません。

介護って結局お金がかかるんですよね・・・

排泄は自分でできるか

自分でできるというのは、トイレに行くということではありません。

ベッドサイドにポータブルトイレを設置して、そこでの排泄でも良いし、間に合わず尿取りパッドに出てしまっても自分で交換ができるというのもOKです。

しかし、支援が必要となれば、問題が出てきます。

日中の排泄の支援は様々な介護サービスを利用することで解決できます。

しかし、介護サービスでおぎなえないのが、夜間帯です。

夜間帯に定期巡回しているサービスもありますが、正直、独り暮らしの家に、夜間帯ヘルパーが入るっていうのは怖くないですか?

かといって泊りのあるサービスを使うとなると、結局施設利用と大差なくなってしまい本末転倒です。

食事と入浴はどうするのか?

先に述べた3大介護の残り2つの「食事」や「入浴」は介護サービスで補えます。

例えば食事は、訪問介護で成り立ちます。

また、配食弁当というサービスもあります。

入浴に関しては、訪問介護で自宅の浴槽を使って入ることができます。

他にもデイサービスで入浴することができます。

また、訪問入浴では、自宅に浴槽を持ち込んで組み立て、介助で入ることができます。

「食事」「入浴」はなんとかなるんですが、「排泄」だけはどうしても課題として残るんですよね。

まとめ

自宅での生活ができるかどうかの判断に迷った際は、今回紹介した3つの判断基準を参考に判断していただけたらと思います。

終日、オムツ対応となっている方であれば、自宅でサービスを受けて過ごすこともできると思います。

また、3つの基準から外れていたとしても、介護保険以外のサービスを利用することで在宅生活を継続することも可能な場合もあります。

色んな方法がありますので、一度ケアマネジャーなどに相談されると良いと思います。

どうしても在宅生活が困難な場合は施設利用を検討することも必要になります。

無理のない範囲で在宅生活を検討していただければと思います。

施設利用に関しては下の記事で紹介しています。

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介護施設 現役相談員
ゆづる

≪プロフィール≫
介護施設を探しておられる方へ現役相談員が本音でお答えします。介護従事者からの相談も受付しております。
介護の仕事に就いて17年。
唯一の自慢は、過去にNHKの某番組で介護について話させていただきました。

【資格など】
・介護福祉士
・介護支援専門員
・住環境コーディネーター2級
・認知症実践者研修
・認知症キャラバンメイト
・福祉有償運送

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