施設選び

介護施設への入所はタイミングが大事!タイミングを外した時のリスクを説明します

介護施設への入所するタイミングは人それぞれです。

様々な事情により、早く入所を希望さることもあれば、3か月や半年後を見据えて考えている方も多いと思います。

どのタイミングで入所するのが良いのか?

また、タイミングを逃すとどうなるかを解説していきたいと思います。

結論を伝えるとタイミングは「ちょっと疲れたかな?」くらいがベストです。

また、入所の話が来たらできるだけ早めに契約や入所を済ませる事をおススメします。

入所を考えるタイミング

まず初めに、入所施設を検討していくタイミングを考えていきます。

入所を考えるということは、言い換えれば自宅での生活が困難な状況だと言えます。

在宅での生活が困難な状況とはつまり、在宅での支援の限界を感じた時です。

ゆづる

当たり前のことをつらつら書きました。すみません。

在宅生活の限界ライン

在宅生活の限界とはどういうものなのか?ですが、人によって負担の感じ方が違う為、一概に「ここです」とは言えません。

僕が経験(相談)してきた中で、感じる限界ラインを紹介します。

排泄の失敗

排泄は生理的な部分で誰しもが生きていく為に必要な行為であるとともに、誰しもが支援を嫌がるものではないでしょうか?

「介護の仕事は自分にはできない」とよく言われますが、これって結局、「排泄の援助が嫌」と言い換えても良いと思います。

排泄の支援に関して、例えば、「トイレに連れていく」「ズボンや下着を下ろす・上げる」程度の介助であれば、誰でもできます。

しかし、排泄後に「おしりを拭く」などの直接的な介助は、なかなかできないものかと思います。

更に、間に合わなかったなどで、衣服を汚すこともあれば、着替えたり清拭したりと負担は大きくなります。

食事や水分が十分に摂取できない

自宅では運動量も低下して、食事や水分をしっかりと摂取できていない人が多いです。

その為、夏場などに脱水症で倒れてしまう人も少なくないです。

家族で食事を準備する場合、自分たちと同じ食事を食べられるならいいのですが、柔らかくしたり、刻んだりしないといけない場合があります。

個別に食事を準備「するのは些細な事かもしれませんが、調理する側からしたら大きな負担になるでしょう。

更に食事の介助が必要な場合は、つきっきりで一口一口介助していくのです。

毎日3回となると大きな負担になると思います。

家族の体調不良

家族で介護するのは素晴らしいことです。

現在の介護保険制度も家族介護を応援するような流れになっています。

しかし、頑張りすぎると、介助者が体を壊してしまうことがあります。

ヘルパーなど様々なサービスを上手く使って、介助する側の負担を軽減することはできますが、在宅介護の問題は夜です。

夜、トイレに行きたい時、ヘルパーはなかなか手伝うことはできません。

どうしても、本人か家族で頑張る必要が出てきます。

毎日のことなので、日課のようにこなす強靭な方もいますが、その内限界を迎えると思います。

家族もゆっくり寝ないといけませんしね。

施設入所は限界を迎えてからでは遅い

では限界を迎えた時に施設を探すのが良いタイミングなのかというとそうではありません。

冒頭にも書きましたが、限界のちょっと前がベストです。

限界を迎えた時はハッキリと言いますが遅いです。

排泄の失敗から虐待

排泄の失敗などは、ものすごくストレスに感じる方がほとんどです。

そんな中、無理して援助をしていると腹が立って虐待を行ってしまうケースがあります。

虐待はとても深刻な問題で、下手すれば刑事罰に問われます。

親の支援をしていて、刑事罰なんて踏んだり蹴ったりです。

食事・水分摂取不足から寝たきり

食事や水分の摂取が十分でなければ、入院に繋がります。

入院となると本人の身体はすぐに弱ってしまい、最悪なケースに繋がることもありますので注意が必要です。

家族が腰やうつ病になる

家族が体調を崩すのはよくあることです。

特に腰痛やうつ病などに繋がります。

これらの不調は下手すれば一生ものです。

本人が施設入所できたとしても、すぐに自分自身のケアに移らないといけません。

そういった家族を何件もケースを見てきました。

施設入所が決まった際にタイミングを外すリスクについて

せっかく施設入所の話が順当に進み、契約の話がきた時に悩む家族がいます。

気持ちはすごくわかります。

相談者

施設に入れるのはかわいそう

相談者

もう少し自分たちで見てあげたいんです

みたいな感情が生まれるのです。

ただ、施設側としては入所までの書類選考や面談、契約準備、ベッドのコントロールなど様々な工程を済まして入所の話をしています。

場合によっては他の申込者を後回しにしている事もあります。

その状況で断られたり、渋られたりするとどうなるでしょうか?

入所できなくなる

恐らく、その施設からは余程のことがない限り入所の話は来ないでしょう。

そうなったら、せっかく探して進めていた施設以外を考えていくことになり、再スタートとなります。

この時、家族が限界を迎えてしまったらどうなるでしょう?

考えただけでも恐ろしいですね。

まとめ

限界を感じる前に施設は探しましょう。

限界を迎えてから施設を探しても時間がかかることが多いので、その時間もある程度逆算して考えていった方が良いでしょう。

また、施設から入所の話がきた場合は、特別に理由がない限りは入所していった方が良いと思います。

本人が了承していないなどの理由は、それまでに解消しておくようにしておきましょう。

入所日は家族が付き添うケースがほとんどだと思いますが、ここで「仕事がどうしても休めない」などの理由を聞くことがあります。

「本人や家族」と「仕事」、何が優先なのかな?と疑問に思うことがあります。

また、入所日などにスケジュール調整ができないとなると、緊急時に協力してもらえない家族なのかな?と思います。

そう思われてしまうと入所判定で不利になることもありますので、施設入所前にはスケジュールを精一杯合わせてほしいと思います。

どうしてもの時は、相談員に相談してみてください。

誠意は伝わると思いますよ。

出版の紹介

介護は突然きます。

皆そうやって相談にくるんで間違いない。

だから知って欲しいことをまとめて書いちゃいました。

悩みはだいたいみんな一緒。

少しでも参考になれば嬉しいな。

現役の介護相談員
ゆづる

≪プロフィール≫
介護施設を探しておられる方へ現役相談員が本音でお答えします。
介護従事者からの相談も受付しております。
介護の仕事に就いて19年。
自慢は、過去にNHKの某番組で介護について話させていただきました。

【資格など】
・介護福祉士
・介護支援専門員
・住環境コーディネーター2級
・認知症実践者研修
・認知症キャラバンメイト
・福祉有償運送

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▽監修/ライティング実績

▼すみからいふ様にて執筆させていただきました
【介護職必見】リスクマネジメントの知識とポイントについて徹底解説