うちの施設で No.1に多い質問です。
今日はこの質問について説明していきたいと思います。
これからはこのブログを読んでから来てもらえたら助かるなぁ〜なんて思いながら
それでは行きましょう。
特別養護老人ホーム(以下、特養)の特徴
介護の施設で最も人気といっても過言ではないのが特養です。
終の棲家
理由は色々ありますが、一番は「終の住処」と言われるところにあります。
家族の方からすれば、一度入所が決まると家での介護が終わるといったイメージでしょう。
しかし入所の敷居は高く、要介護3以上が第一条件となります。
待機人数が多い
人気がある分、入居定員に対して2〜3倍程度の申し込みがあります。
地方では200〜300人待ちなんて言われてしまうこともあります。
「何年かかるねん!!」とつっこみたくなりますが、正直、実際言われている数字はあてにならないと思って良いです。
実際、多くの申し込みを受け付けてはいますが、ほとんどの方がずっと待っている訳ではなく、いくつかの施設に申し込みし、他の施設に入居が決まっていたり、入院されていたりと様々です。
施設の相談員も全ての方の状況を把握していないことが多いので、具体的な人数を答えられず、申し込み書類の数を伝えているのです。
「他の施設に決まった」とか律儀に教えてくれたら助かるんですけどね。
なので、とりあえず申し込みをしておく事を勧めます。
申し込み順ではない
申し込みの順番で案内がくる訳ではなく、入所の条件にあった方から順に案内しています。
この辺りはややこしいのでまた別の機会にお伝えします。
個室タイプが主流
お部屋のタイプとしては、近年に建設されたものは全て個室タイプとなっています。
また、ユニットケアというものになっており、10人程度を1グループとしケアしていきます。
このタイプでないと開業できない決まりになっています。
料金は比較的良心的
料金は施設ごとにことなりますが、一月10万~20万程度です。
介護老人保健施設(以下、老健)の特徴
介護施設として古くからありますが、あまりよく知られていない施設です。
リハビリ目的の施設
特養との大きな違いは「リハビリ施設」というところです。
老健の大前提としては「リハビリして家に帰りましょう」を掲げています。
逆に言えば、特養はリハビリがありません。
この辺りで驚く方は多いです。
老健は要介護1〜5の方が対象となります。
老健の入所でのイメージは、病気や怪我(骨折など)により入院になった方が、退院する際にもう少しリハビリしてから家に帰りたいといった場合に利用する事が多いです。
自宅からの利用も可能
その為、自宅から直接入ることができないと思い込んでいる人もいますが、そんなことはありません。
自宅での生活が困難になった方でも利用する事は可能です。
入所後は退所に向けての会議がある
入所後は、3ヶ月おきに継続判定会議というのを実施し、自宅に帰れるかどうかを会議していきます。
帰れる人には積極的に在宅復帰の支援を行います。
しかし、在宅復帰を望んでいるご家族は少なく、入所期間が延びていく方もいます。
しかし、老健は「終の住処」にはなれないので、今後の行き先についてしっかりと考え相談していかなければいけません。
中には、前述の特養の待機の為に利用する方も多いですが、あまり推奨はされていませんので、施設の相談員に相談してみてください。
料金は特養よりも安くなることが多い
料金も特養同様、両親的なところがほとんどかと思います。
特養のように個室が開設条件になっていない為、多床室があり、費用が抑えられるところが多いです。
一月10万~15万円程度です。
まとめ
- 終の住処になる。
- リハビリがない。
- 新しい所はユニット型で個室になっている。
- 入所条件は要介護3以上。
- 待機となることが多い。
- 入所期間は短め。
- リハビリが目的。
- 要介護1〜5の方が対象。
- 定期的に退所される為、待機は少なめ。
こんなところでしょうか?
なんとなくイメージがつけば幸いです。
施設入所は早めに探さないとなかなか見つからない場合があるので、いざ利用を始めるといった場合にあせるのではなく、事前に施設の場所や形態を知っておくのは無駄ではないと思いますよ。
備えあれば憂いなし。
介護は突然きます。
皆そうやって相談にくるんで間違いない。
だから知って欲しいことをまとめて書いちゃいました。
悩みはだいたいみんな一緒。
少しでも参考になれば嬉しいな。