今回は、この相談について答えていきたいと思います。
老健では基本的なサービスにプラスしてリハビリがついています。
また、看護師の配置も義務づけられており、ほとんどの施設では24時間看護師がいます。
また、管理者は医者と決まっているため、医者が常駐していて、定期的に回診に回ります。
こんな条件をみると他の施設と比べてお得な感じがしますよね。
こんだけ条件が揃っているのにも関わらず、あまり知名度が高くないのも老健の特徴の一つかもしれません。
一度、利用された方はできるだけ長く利用したいという希望を出す方は少なくありません。
前置きが長くなりましたが、老健を長く利用する為に必要な3つのことをお伝えしていきます。
では、そろそろいきましょうか。
老健を長く利用するために必要なこと
- 老健の施設の形態を確認する。
- 長期的なプランで考える。
- 苦情やトラブルを減らす。
以上が老健を長く利用する為に必要な条件です。
ひとつずつ紐解いていきましょう。
老健の施設の形態を確認する
老健という施設にはランクのようなものがあり、2021年現在では「超強化型」「強化型」「加算型」「基本型」「その他」といった5つに分類されます。
その内、「超強化型」と「強化型」の2つは、在宅復帰を特に支援します。
家に帰る事を前提に施設を選ぶ方は逆にこちらの施設を選ぶと良いかもしれません。
「加算型」「基本型」「その他」に分類されている施設は在宅復帰を支援しないわけではありませんが、前述の2つに比べると少し緩くなっています。
しかし、利用中に強化型に変わるなんてこともありますので絶対ではありません。
長期的なプランで考える
1つの老健にずっといられるというのではないのですが、リピートを繰り返しながら老健を利用するという計画です。
これができるのであれば一番確実に長く利用できます。
しかし、リピートするのには色々と大変なこともあります。
住む場所が点々と変わることになる為、利用する本人もストレスに感じるかもしれませんし、その度に契約を行うのも大変なことです。
しかし、それを乗り越えれば長く利用することが可能なのです。
そもそも、老健は前述したランクがどれであれ、在宅復帰を支援できることはとても嬉しく、良い評価にも繋がります。
その後、しばらくして戻ってこられると考えたら施設側も助かるのです。
全く知らない人よりも、知っている人のほうが話は早いですからね。
では、どの程度、自宅で過ごすと良いのかというと、目安は1ヶ月です。
その間、ずっと自宅にいなくても、同じ施設のショートステイを利用こともできます。
退所前にしっかりと相談しておく必要はありますので注意してください。
退所してから戻ろうとした時に、「お部屋の空きがありません。」なんてことになると、身もふたもありませんから。
また、必ず自宅でないといけない訳ではありません。
サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホーム、グループホームなんかも、老健からすれば、在宅復帰したと判定できるのです。
しかし、費用がどうしても高くなることが多いのでその辺は理解してほしい所です。
苦情やトラブルを減らす
老健は3ヶ月しかいられないという印象が強く、実際3ヶ月程度で退所を迫られることもありますが、決して全ての方が退所させられている訳ではありません。
では、退所する人としない人の差はなんだと思います?
家庭環境や経済的なことで在宅に帰れる人とそうでない人は分かれます。
しかし、それ以外の方はどうでしょうか?
多くの施設では、介護のし易さや家族との関係性が重要なポイントになります。
介護側も人間なのでこの辺は多少の選り好みはあります。
こういう事を書くと利用されているご本人の介護の量や認知症の度合いを気にされる事と思います。
しかし、ここで重要なのはご家族側です。
「なかなか協力をしてくれない」
「神経質」
「なにかと苦情を言う」
このようなご家族だと対応する職員も困るのです。
本人を思う気持ちやお仕事が忙しいなどといった状況も重々わかるのですが、あまりにも苦情が多い場合や非協力的だったりすると他の人への支援に支障が手発生します。
そういった状況を生まない為にも、早めに退所を促すことがあります。
まとめ
老健を長く利用したいのであれば、計画的な利用と施設側との円滑な関係を築くことで短期間の退所をさけることができるかもしれません。
そもそも、ずっと居続けることのできる施設ではないことは理解しておいてください。
また、定期的に退所することで、同じようにリハビリを必要として困っている人もいるということは忘れないでください。
困った時はお互い様ということで。おしまい。
介護は突然きます。
皆そうやって相談にくるんで間違いない。
だから知って欲しいことをまとめて書いちゃいました。
悩みはだいたいみんな一緒。
少しでも参考になれば嬉しいな。