親の介護をするのに介護の資格をとった方が良いのでしょうか?
このような質問を受けました。
すごく意識高い相談で嬉しく思ってテンションが上がりながら答えました。
少し声も高くなっていたかもしれませんね。
結論は「とれるならすぐにでもとりましょう」です。
そうは言っても簡単な話ではありません。
それは良く分かります。
できるかどうかは別としておすすめする理由を説明しますね。
介護は長期戦で家族の代わりはいない
ぞっとする方もいらっしゃるかもしれませんが、介護は相手が亡くなるまで続きます。
施設に入ったら終わりと考えている方もおられますが、そうではありません。
やっぱり家族の存在は大きく、認知症で家族の顔が分からなくなったとしても存在そのものに価値があり、何物にも替えられないものです。
介護士では家族の代わりにはなれないんですよね。
家族が介護するのに資格が必要?
そんなことはありません。
そもそも介護は「誰でもできる」と言われています。
「誰でもできるが、誰もが継続できるものではない」これが正しい解釈だと僕は思っています。
昔は子供が介護するのが当たり前でした。
嫁が姑を介護し、険悪になったなんて話も良く聞きます。
その当時は、介護保険もなければ、介護方法も独自で行われていたでしょう。
ネットもないので情報共有もできない時代ですし、仕方がなかったでしょう。
資格がなくても、ある程度の一般常識があれば、施設で働くことは可能です。
なので、資格を無理にとりにいく必要はないのかもしれません。
介護の資格をすすめる理由
相談員の仕事をしているとよく思うのですが、「これだけ介護が必要な社会になってきているのに、なぜ介護の知識を持っている人が少ないのか」ということです。
介護士を10年やっている人でも、介護保険のシステムや手続きなどを知らないという人は山ほどいます。
なので、一般の方が知らないのは当たり前なのかもしれません。
しかし、介護システムを少しでも理解していると、いろんな選択肢ができ、心身ともに余裕が生まれます。
介護の資格をとると言う事は、介護の勉強をするということですよね。
正しい知識があれば、施設利用をしたときに起こるトラブルも減るかもしれません。
体を壊さない
正しい方法で介助しないとすぐに腰痛を起こします。
人の為に介護をして、自分の体を壊すなんてことは本末転倒です。
「腰」って「肉の要」って書きます。
よくできた漢字ですよね。
腰を悪くしてしまうと全身に不具合を起こします。
また、一生付き合わないといけなくなるかもしれません。
前述した通り、介護は長期戦ですので、自分を守る為にも知識を付けることは有意義なことです。
付け焼き刃で習得できるものでもありませんが、知識はないより絶対あったほうが良いです。
これからの自分の為
介護の知識や技術を習得しておくのは、今後の人生や社会において重要なことかもしれません。
親の介護をきっかけに、介護業界に入ってくる方も少なくありません。そ
の時に資格を持っているのと持っていないのとでは大きな違いです。
介護業界に参入しないとしても、何かのきっかけで仕事をなくすこともあるかもしれません。
介護業界は万年人手不足ですので、すぐに就職できることでしょう。
仕事がなくなってしまった時は選んでいられないかもしれないですしね。
介護職としての働き方
最近では、働き方が柔軟になってきたと感じます。
お風呂介護専従のパートや短い時間のみの勤務。また夜勤の拘束時間が短くなっている施設も増えてきています。
短時間夜勤専従で荒稼ぎしている強者も多いです。
紹介派遣の会社が増えてきた為、うまく利用することで、仕事にも選択肢が増えます。
合わなければ、辞めれるのも派遣のメリットでしょう。
すぐ辞められると残ってる僕たちは辛いんですけどね。。。
まとめ
親の介護をする時は、資格をとるなんて考えている余裕はないでしょう。
できれば早めにとっておけたら良いんですけどね。
少しでも介護方法やシステムの正しい知識を持って、親も自分自身も守ってもらえたらと思います。
また、今後は間違いなく盛り上がるであろう(結構前から言われてたけど)介護業界に興味を持ってもらえると幸いです。
介護は突然きます。
皆そうやって相談にくるんで間違いない。
だから知って欲しいことをまとめて書いちゃいました。
悩みはだいたいみんな一緒。
少しでも参考になれば嬉しいな。